エアコンの撤去・処分に関して

エアコンは他の家電のように、簡単に撤去処分が出来ません。
取り付けや取り外しに専門的な工事が必要なのも理由の一つですが、厳密には環境を守るための法律が絡んでくる為、特殊な工程を経ることが必要なのが大きな理由です。
ここではエアコンの撤去・処分について解説していきます。

家庭用と業務用で処分方法が違います

エアコンは法律に乗っ取った撤去・処分をする必要があります。また、そのエアコンが家庭用か業務用かで、適用される法律や方法も変わってきます。
家庭用エアコンには『家電リサイクル法』、業務用エアコンに関しては『フロン回収・破壊法』や『廃棄物処理法』に従って処分する必要があります。
法律に乗っ取った処分を行わなかった場合、罰則もあります。

家庭用エアコンに分類されるもの

  • 家庭用壁掛け形・床置き形
  • 家庭用窓エアコン
  • 家庭用マルチエアコン(壁掛・床置のみ)
適用される法律

家電リサイクル法

詳しくはコチラ

業務用エアコンに分類されるもの

  • 業務用エアコン全般
  • ビル用マルチエアコン
  • その他
適用される法律

フロン回収・破壊法、廃棄物処理法

詳しくはコチラ

なぜ『正しい処分』しないといけないのか

上記で解説した以外の方法で処理をした場合、回収した機器の不法投棄・不適正処理・不適正な管理をされる可能性が高く、そういった事例が経済産業省に多く報告されているようです。
また、無料回収などと謳った業者が、最終的に高額な費用を請求をしてくるなどのトラブルもあるようです。
エアコンの撤去・処分は、必ず正しい処分を行っている業者に依頼しましょう。

『正しい処分』をしなかった場合の罰則

家電リサイクル法においての罰則は、
50万円以下の罰金(法第58条):両罰規定(法第61条)
30万円以下の罰金(法第59条)など。
エアコン内にフロンが残ったまま解体してしまうと、1年以下の懲役または50万以下の罰金が課されます。
罰則が適応されるのは機器の所有者(廃棄者)ではなく、フロンを放出した人に課されます。

詳しくは環境省・経済産業省のページをご覧ください。
参照:フロン回収・破壊法の概要家電リサイクル法の遂条解説

エアコンは正しく処分しましょう

弊社では、エアコンの入替えに伴う、既設エアコンの撤去・処分も承っております。
もちろん、処分に関しては、法律に従った正しい方法で行いますのでご安心ください。

無許可の業者に依頼してしまった…間接的に法律違反をされてしまった…など、処分を巡るトラブルを避けるためにも、撤去・処分は必ず信頼できる業者に依頼しましょう。
処分について少しでも不安なことがあれば、弊社までご相談ください。

業務用エアコンの撤去処分に関して

業務用エアコンの処分に関して詳しく解説していきます。

業務用エアコンの処分について

業務用エアコンの処分フロー

業務用エアコンを処分するには、オゾン層保護と地球温暖化などを防ぐために『フロン回収・破壊法』や『廃棄物処理法』に従って処分する必要があります。
処分の流れは大きくわけて2つあります。

  • 産業廃棄物取扱業者がフロン回収・機器廃棄をまとめて行うパターン
  • フロン回収業者と機器廃棄業者でそれぞれ作業を分担するパターン

いずれも場合も、機器からフロンを回収し、その後機器を廃棄するという流れになります。
その際、フロン回収に関しては『フロン回収行程管理票』を、フロンを抜いた機器本体は『産業廃棄物管理票(マニフェスト)』に従った処理を行っていきます。

フロン回収行程管理票

業務用の冷凍空調機器(第一種特定製品)の廃棄等を実施する管理者(第一種特定製品廃棄等実施者)は、第一種フロン類充?回収業者にフロン類を引渡すか、建物解体業者等にフロン類の引渡しを委託する必要があります。
また、フロン類の引渡しにあたっては、行程管理制度に従い、引渡し方法に応じて、書面の交付や保存を行う必要があります。
こうした機器を廃棄する際にフロン類の引渡し(回収)を依頼・委託するために作成、交付する書面として、特に法律で定められた様式はありませんが、業界団体等が作成、販売しているフロン回収行程管理票を利用することで行程管理制度に則った処理ができます。
出典:一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構HPより

産業廃棄物管理票(マニフェスト)

産業廃棄物管理票(マニフェスト)とは、排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する際に、定められた事項を記載・交付し、また産業廃棄物の流れを自ら把握・管理するとともに、委託契約内容に基づき適正に処理されていることを確認するための仕組みです。
個々の産業廃棄物の運搬・処分の状態を明らかにするもので、委託契約に基づき交付されるものです。
委託契約を締結せずに産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)のみ交付することはできません。
帳票も一般には全国産業廃棄物連合会のものがよく使われますが、その帳票の使用が法律で定められているわけではなく、法の定める要件を満たしていれば、独自の帳票を使用することも可能です。
出典:財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターHPより

対象となるエアコン

天井埋込形
天吊り形
ビルトイン
壁掛け形
床置き形
ビル用マルチ
その他

業務用と分類されるエアコン全てが対象です。
また、ビル用マルチエアコンや産業用エアコン・GHPエアコンなども対象となります。
詳しくは、業務用冷凍空調機器の概要(環境省)をご覧ください。

処分にかかる費用

撤去処分にかかる費用は、エアコンの設置状況や種類によって異なります。
内容・金額についての詳細は現地調査が必要です。詳しくはお問い合わせください。内訳は以下の通りです。

内訳
  • フロンガス回収・撤去費
  • フロンガス運搬費用
  • 業務用エアコン運搬費用
  • 産業廃棄物管理票(マニフェスト)交付
  • 破壊証明など

家庭用エアコンの撤去処分に関して

家庭用エアコンの処分に関して詳しく解説していきます。

家庭用エアコンの処分について

家庭用エアコンの処分フロー

家庭用エアコンは、『家電リサイクル法』に従って処分します。
ご家庭で使われてきたエアコンを最終的にメーカーが引き取り、現在においては総重量の80%以上をリサイクルするとともに、冷媒フロンの回収・処理を行うというものです。

家電リサイクル券

入替え時、古い機器の撤去処分をご希望のお客様に、回収に必要な『家電リサイクル券』を発行したうえで、撤去処分を行います。
引き渡し時にはこちらの控えをお渡し致します。※もしくは弊社で保管
また、家電リサイクル券センターのホームページで、控えに記載されているお問い合わせ番号を入力すると、リサイクル状況を確認することができます。

対象となるエアコン

壁掛け形
床置き形
マルチエアコン
窓用エアコン

『家電リサイクル法』が適用されるエアコンは、セパレート型(室内機1台×室外機1台)の壁掛け形・床置き形とその室外機と、窓用エアコン、家庭用マルチエアコンの壁掛け形・床置き形とその室外機、リモコン(ただし電池は除く)や室内機用の取付金具、一体型の純正据付部材、商品同梱の工事部材も対象です。
また、上記のタイプのハイブリットエアコン(ガス、石油、電気併用エアコン等)も対象となります。※天井や壁に埋込むタイプのものは対象外。

処分にかかる費用

撤去処分にかかる費用は、エアコンの設置状況や種類によって異なります。
目安として、セパレートの壁掛け形エアコン1セットで¥12,000(税抜)となっています。
詳しくはお問い合わせください。内訳は以下の通りです。

内訳
  • リサイクル料金・・・¥900(税抜)

    回収する機器のメーカーごとに価格は異なりますので、家電リサイクル券センターのHPでご確認ください。

  • 収集・運搬料金・・・¥5,100(税抜)

    指定引取場所までの収集・運搬に必要な費用。

  • 既存機器の取り外し料金・・・¥6,000(税抜)

    新品取付に伴う取外し費用。

  • その他・・・+¥α

    特別な環境や条件時に加算される費用。例)撤去にクレーンが必要な場合など。

商品を探す

お役立ち情報

お問合せ

TOP

© 2013 Fujitec co.,ltd. All Rights Reserved.